研究奨励賞

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目的・詳細

研究奨励賞 楯
楯

1. 目的

電子科学技術の分野で、将来の発展が期待される独創的な研究に取り組む若い研究者を表彰すると共に研究費を助成し、わが国の電子科学技術の振興並びに産業の発展に寄与することを目的としています。

2. 表彰内容

研究奨励賞 3名
表彰楯並びに研究助成金(1名当たり)200万円贈呈

3. 候補者選考

当財団が定める、選考委員会規則及び研究奨励賞選考規程に基づき、選考委員会で推薦書審査により候補者を選定し、選定候補者から提出された研究内容等を審査し、受賞候補者を内定します。
理事会の承認を経て決定し、11月下旬に結果通知を郵送いたします。
-- 選考委員会へ矢印

研究奨励賞 2019年受賞者

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●研究課題
「Beyond 5GにおけるIoTとエネルギーハーベスティング」

嶋村 写真

嶋村 耕平
(筑波大学 システム情報系構造工ネルギ-工学域 助教(工学博士)1985年生)

研究概要

ケータイ基地局からの電波を用いたエネルギーハーベスティングや、ワイヤレスセンサによるIoTへの応用には電波によるワイヤレス給電技術が不可欠である。この技術では、送電に用いる電波の作動周波数が高くなるほど電波の直進性が強くなり、長距離送電を高効率に行うことができる。さらに受信回路が小型になるため、複数アレイ化することにより大電力ワイヤレス給電が可能となる。本研究では従来ワイヤレス給電に広く用いられているマイクロ波帯のIOO倍程度高い動作周波数である303GHZでのワイヤレス給電実験に成功した。この実験は世界最高動作周波数でのマイクロ波ワイヤレス給電であることが評価され、権威あるIEEE Micro Wave and Wireless Components Letterに掲載された。

今後の展望としては、「5G」といった電波の周波数帯の拡大が大きな注目を集めており、高周波帯での通信ワイヤレス給電のニーズが拡大すると予想される また超高速通信規格「5G」の次の世代にあたる旧eyond5G」の周波数帯域幅を2030年代に新たに確保される見通しである。 全自動運転や電力のワイヤレス給電といった新技術の開発を推進が期待されている一方で今回の実験委用いたサブテラへルツ帯ワイヤレス給電は長距離大電力用途に適していますが、整流効率はマイクロ波帯と比べて大きく劣るそのため、高周波対応かつ大電力出力可能な整流 ダイオードの開発が求められており、GaNダイオードや非半導体ダイオードなど新たに開発することで課題解決に取り組んでいる。

研究奨励賞 2019年受賞者

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●研究課題
「へテロジ二アスコンピューティングを活用した圧縮ドメインにおける映像解析」

孫 写真

孫 鶴鳴
(早稲田大学 理工学術院総合研究所 最先端ICT基盤研究所 次席研究員
(研究院講師)(工学博士)1989年生)

研究概要

近年、ビデオデータに膨大な情報が含まれているため、映像解析はスマートInternet of Things(loT)社会にとって非常に重要な役割を果たしている。映像解析の一般的なプロセスはビテオ工ンコーダ、ビットストリーム転送、デコーダ及び分析(物体識別、異常検知など)からなる。しかしながら、分析は通常復号化されたピクセルドメインで行われるので、複雑さが高いデコードは避けられない。従って、圧縮ドメインのまま高速実行可能な低消費電力映像解析の技術が求められる。

そこで本研究では二つの側面から提案する。ビデオ復号化の複雑さを軽減する為に、圧縮ストリーム内の時間的、空間的及び周波数的な特徴のみを復号して、その三つの特徴に基づいて映像解析を行う。具体的には、ディープラー二ング(DL)を使用して、三つの特徴間の最適な線形または非線形関係を見出し、ピクセルドメインの手法と同じレベルの映像分析精度を達成することを目指す。また、高性能電力比を達成するために、汎用的なGPUを使わず、FPGA(Field-Programmable Gate Aeeay)に基づいて、専用のDLプロセッサを開発する。CPUと組み合わせてへテロジニアスコンピューティング環境を構築し、必要な映像特徴の復号とDL計算をCPUとFPGAにそれそれ分散実装することで、従来手法より数倍優れた性能電力比を達成することを目標とする。

研究奨励賞 2019年受賞者

研究奨励賞 歴代受賞者(別ページ)矢印

●研究課題
「電子ホログラフィ方式の3次元映像技術における高速計算技術」

西辻 写真

西辻 崇
(首都大学東京 システムテザイン学部 電子情報システムエ学科 助教(工学博士)1989年生)

研究概要

電子ホログラフィ方式の3次元映像技術は、生理的に最も自然な3次元映像を再生可能なことから、究極の3次元映像技術と称されるほど高く期待されている。しかし、映像再生に必要な計算量の膨大さを一因に実用化には至っていない必要な計算性能は世界最高性能のスーバーコンピュータの1万倍以上とも試算され、近年の計算機の進化に鑑みても早期の実用化は容易ではなく、未来社会に向けたグランドチャレンジの1つに数えられる。

本研究では、計算量の削減(ソフトウェア)と計算機実装(ハ-ドウェア)の両面から係る課題に取り組んでいる。計算機は用途を限定すると使用電力や回路規模に対する計算効率を大幅に高められる。本研究では、ホログラフィの計算に特化した専用計算機開発を目的こホログラフィの光学的な特性を考慮した計算量削減手法を開発、専用計算機に組み込むことで、計算性能の向上を実現した。現在は専用計算機の大規模並列化システムの開発を進めており、電子ホログラフィの早期実用化を目指している。