第50回 2019年 科学放送高柳健次郎賞 受賞番組

番組名「NHKスペシャル 寝たきりからの復活 ~密着!驚異の「再生医療」~」
●放送局:日本放送協会    ●放送日:2019年5月4日(49分)

番組 写真

病気やけがで損傷した臓器・組織の"自己再生能力"を活性化させることで治療する「再生医療」。20]9年5月、一度失った神経の機能を取り戻す再生医療が日本で保険適用となり、世界に先駆けて、実際の治療が始まった。

番組では、札幌医科大学が行ってきた治験に3年間密着、脊髄損傷の患者が驚異的な回復を遂けていく様子をつぶさに記録した。治療に使うのは、「間葉系幹細胞」と呼ばれる、私たちの体の中にある「体のさまざまな組織に分化する能力を持った」細胞。一度、注射するだけで、損傷した神経細胞が回復を遂けていく。高飛び込みの練習中の事故で脊髄損傷となった患者は、自宅で1人暮らしをできるまでに回復。仕事中の事故で全身麻痺となり、一生入院生活を覚悟した患者は、治療から2年で、念願の帰宅を果たした。患者は、病状が回復するだけではない。生きる力と希望を取り戻し、新しい人生を歩んでいく。

再生医療は、iPS細胞やES細胞を使った再生医療の研究開発が進む。脳梗塞やパーキンソン病や、認知症まで、治療の難しい病の克服など、これまでにない恩恵をもたらすと期待されている。新たな再生医療が、私たちの「生きる」をどのように変えていくのか。その驚くべき実像に迫った。

番組名「ハイスクールは水族館!!」
●放送局:南海放送株式会社    ●放送日:2019年5月25日(43分)

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かって四国初の水族館があった愛媛県大洲市長浜。この町には今、老若男女で賑わう水族館があります。それは県立長浜高校の中にある『長高水族館』。運営を行っているのは「水族館部」の部員たちです。

部員たちは150種類2000匹の海や川の生物を飼育し、毎月無料で一般に公開したり、研究を行ったりしています。2016年には"科学のオリンピック"と言われる「国際学生科学技術フェア」で4等を受賞、世界的な注目を浴びました。「カクレクマノミはなぜイソギンチャクに刺されないのか」を研究し原因を突き止めたのです。この研究にヒント得て、クラゲに刺されない"クラゲ予防クリ-ム"の開発が始まりました。

一般公開でお客さんに一番人気があるは「トミーのハマチショー」です。考案した部員が「世界初」と自負するハマチの輸くぐりショー。日々訓練を重ねハマチに芸を仕込むことに成功しました。そんな中、地元の町を豪雨が襲います。被災した町や魚。20年続けてきた一般公開はどうなるのでしようか。そして。"クラゲ予防クリーム"開発の行方は・・。魚を愛する高校生が小さな命に向き合う3年間の物語です。

南海放送株式会社より許諾を得て、YouTubeで番組紹介版を公開再生

番組名 「 ガリレオX 宮大工千年の技 失われ行く工匠の知恵を守れ」
●放送局:株式会社BSフジ    ●放送日:2018年12月23日(26分)

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日本の神社仏閣を守る上で欠かせない存在である宮大工。2018年、彼らが継承してきた伝統建築工匠の「技」が、2020年登録を目指すユネスコ無形文化遺産の候補として申請されました。なぜ近年になり宮大工の技術が再評価されているのか?そこに注目すると、荘厳で優美な美しさを神社仏閣に与えながらも、解体を容易にする巧みな。"技"や、宮大工の"歴史"に隠された意外な事実が見えてきました。また、その一方で宮大工達が"今"抱えている2つの大きな課題も同時に浮かび上がってきました。一つは、神社仏閣を補修する際に用いる「道具」の不足。そしてもう一つは、宮大工を含む大工界全体が陥っている「人材」不足です。そういった問題を解決するため、宮大工や大工達が手作業で行っている技を模倣するロボットの開発や、宮大工の新たな担い手を育成するための養成所の設立など、様々な取り組みが始まっています。番組では宮大工の。"技"と"歴史"と"今"に迫ることで、宮大工の未来を探りました。

■ 放送期間/2018年9月1日~2019年8月31日 ■ 応募放送局/11局 ■ 応募番組数/15番組