研究奨励賞

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目的・詳細

研究奨励賞 楯
楯

1. 目的

電子科学技術の分野で、将来の発展が期待される独創的な研究に取り組む若い研究者を表彰すると共に研究費を助成し、わが国の電子科学技術の振興並びに産業の発展に寄与することを目的としています。

2. 表彰内容

研究奨励賞 3名
表彰楯並びに研究助成金(1名当たり)200万円贈呈

3. 候補者選考

当財団が定める、選考委員会規則及び研究奨励賞選考規程に基づき、選考委員会で推薦書審査により候補者を選定し、選定候補者から提出された研究内容等を審査し、受賞候補者を内定します。
理事会の承認を経て決定し、11月下旬に結果通知を郵送いたします。
-- 選考委員会へ矢印

研究奨励賞 2017年受賞者

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●研究課題
「大規模合意形成支援のためのマルチ工ージェント
自動交渉に関する研究」

藤田 写真

藤田 桂英
(東京農工大学 大学院工学研究院 先端情報科学部門 准教授)

研究概要

人工知能の一分野であるマルチ工ージェント自動交渉に関する研究成果を国内外に積極的に発表し、若手研究者として卓越し た成果をあげた。マルチ工ージェント自動交渉とは、複数の合理的な工ージェント(人工知能)が対立した場合に自動的に交渉し、協調を行うための研究である。これまでに新規性が高く現実的な設定である非線形効用モデルに着目した自動交渉プロトコルを多数開発しており、これらの成果は著名な学術雑誌や国際会議に採択されている。また、自動交渉に関する国際ワークショップや国際競技会の運営も主体的に行った。

近年は、マルチェージェント技術に基づく大規模合意形成支援システムの創成に関するプロジェクトに関わっており、ネット上の大規模合意形成技術に関する研究業績をあげている。本プロジェクトでは炎上などのネット上の大規模な議論特有の現象を防ぎながらより良い合意形成を支援し、参加者の意図をハーモニアスに取り込み、効果的に合意形成支援する工ージェント技術の確立を目指している。研究グループ内では、他分野の研究者と協調して、学術的な成果を社会実装や社会実験として実現しようと尽力しており、国内外の学会での受賞など学術的に大きく貢献している。今後、それらの技術の社会実装や社会実験へもつながっており、新しい人工知能の意思決定プラットフォームとなることが期待される。

研究奨励賞 2017年受賞者

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●研究課題
「複数の指向性画像を記録・表示するボリュームディスプレイ」

平山 写真

平山 竜士
(千葉大学 大学院工学研究院 日本学術振興会 特別研究員(PD))

研究概要

通常の2次元ディスプレイが持ち得ない情報を有する次世代型ディスプレイとして、ボリューム(体積型)ディスプレイに着目し、その特殊な3次元構造を活かした新たな映像表示手法の実現を目指して研究を行っている。そのーつが、複数の2次元画像を3次元構造体に組み込む独自アルゴリズムである。このアルゴリズムで作成した3次元構造体は、複数視点に対して独立な情報を同時に伝えられるため、特別な装置を受信者が用意することなく、各個人の需要に合わせた情報をその人だけに伝達する技術を確立できる。芸術や工ンターテインメントの他、ディジタルサイネージを含む広告技術、安心・安全を提供するセキュリティ分野など、様々な分野で社会に新たな付加価値をもたらす次世代情報伝達システムを実現し得る技術である。

そのような応用を実現するために、基盤となる3次元構造体の設計アルゴリズム開発やその改善、表示画像のフルカラー映像化に向けた動的ボリュームディスプレイ手法の開発などに取り組んでいる。中でも申請者が提案するフォトクロミック材料(光照射によって発色・消色を制御できる分子)に基づく光空間アドレス手法は、3次元空間上の任意の場所が着色可能となるため、世界初のフルカラー光制御ボリュームディスプレイとしての応用が期待される。現在はシステムの大型化に向けた拡張性の向上や、光制御映像表示システムの構築に取り組んでいる。

研究奨励賞 2017年受賞者

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●研究課題
「オンデマンドパターニングによる制御回路不要な
新規表示デバイス開発」

森本 写真

森本 勝大
(富山大学 大学院理工学研究部(工学)特命助教)

研究概要

近年、盛んに研究開発が行われ普及段階にある有機EL (OLED)デバイスは、軽量性・フレキシブル性・薄型・透明性・高コントラストなど多くの付加価値を有する次世代デパイスとして注目されており、次世代照明や半導体レーザーなど幅広い用途への応用も期待されている。しかしながら、OLEDの駆動方法は従来ディスプレイと変わっておらず、極小サイズのOLED画素毎に制御しているためデパイス駆動には複数のOLED画素や制御回路を必要としている。

本研究では単一画素中にオンデマンドな構造変化を誘起することで、発光・未発光領域を任意に作製し制御回路不要な新規表示デバイス開発を目的とする。単一画素発光であるため、表示上「ドット」という概念が存在せす高精細表示デバイスとなり得る。また、構造制御に微細光パターニング技術を用いることで簡便かつ大面積での発光領域制御に挑戦し、今後膨大な消費数が予想される少量多品種型の表示デバイス作製を目指す。発光特性や描画性能は発光/未発光領域の化学物理構造に密接に関係しているため、作製したOLED素子の化学物理構造とパターニング条件との相関関係を解明すると共に、表示デバイス性能をフィードバックしながら研究を進める。