科学放送高柳賞

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目的・詳細

科学放送高柳賞 楯(▼拡大)
科学放送高柳賞 楯

1. 目的

科学放送高柳賞は、科学技術の振興とその知識の向上に役立つ優れた科学放送番組を奨励し、番組内容の向上に寄与することを目的とした賞です。

2. 表彰内容

1)最優秀賞 1件     表彰楯を贈呈
2)優秀賞2件     表彰楯を贈呈

3. 番組審査

当財団が定める、審査委員会規則及び科学放送高柳賞審査規程に基づき、審査委員会で審査し、受賞番組及び放送局を内定します。
受賞番組及び放送局は理事会の承認を経て決定し、11月下旬に結果通知を郵送いたします。

4. 番組応募(公募)

国内の一般視聴者を対象とした、地上波、BS、CS,CATV等で放映された、次に該当するテレビ番組を対象とします。

1)新しい科学や技術・技能の振興に役立つ番組
2)科学技術の理解、知識の普及向上などに役立つ番組

3)新しい放送技術、番組構成あるいは新規テーマ等によって制作された番組など

・応募は、番組を放送した放送局からの応募とし、1放送局2番組までとします。

・所定の応募用紙に記入し、CMカットのDVDを同封の上、当財団宛て発送してください。

・公益財団法人放送番組センターが運営する放送ライブラリーの施設内で一般公開することを目的として、入賞番組を同センターに提供することを予めご了承ください。
なお、保存・公開に関する権利処理等が必要となった際には、放送番組センターとの間で協議させていただきます。

科学放送高柳賞 2016年受賞番組

歴代受賞番組(別ページ)矢印

番組名 NHKスペシャル 「ミラクルボディー 世界最強の人魚たち」
●放送局:日本放送協会    ●放送日:2016年7月16日(49分)

番組 写真

人間の身体能力の可能性をテーマに、世界のトップアスリートの強さの秘密を最先端の科学分析と映像技術で解明していく「ミラクルボディーシリーズ」。この番組ではリオ五輪でも金メダルに輝き、五輪5連覇を達成したシンクロ・ロシア代表をとりあげました。

華麗なイメージのシンクロですが、水中では選手は息を止めたまま激しく動き続けなければならず、陸上動物である人間にとっては極めて過酷な競技です。そのシンクロ競技で不動のチャンピオンであるロシア代表。なぜ彼女たちは他の追随を許さないほどの激しい動きを「無呼吸状態」で行えるのか?

今回初となるロシア代表への密着で明らかになったのは、5歳から始まる長く厳しい訓練。幼少期からの長時間に及ぶ水中生活という特殊な環境が、何かしらの潜在能力を目覚めさせているのではないか?複数分野の研究者と共にいくつかの仮説をたて、たどり着いたのは「脾臓」という意外な臓器の働きでした。

分析を行った水性ほ乳類専門の動物学者にとっても、シンクロ選手を研究対象にするのは初めて。長い進化の歴史の中に眠る、人間の潜在能力の広がりをも示唆する今回の発見は、研究分野においても意義あるものとなりました。

番組名 カンブリア宮殿「世界が驚いた新素材革命!人工クモ糸&石から作る
“魔法の紙”」
●放送局:株式会社テレビ東京    ●放送日:2016年8月4日(54分)

番組 写真

暮らしを変える新素材革命」は、カンブリア宮殿の500回SPとして放送しました。節目の放送は、特に未来につながるテーマにしたいと考え、新素材開発で世界が注目する2人の若き起業家を取材しました。1人は、人工クモ糸の量産化に成功したスパイバーの関山和秀氏。今までの合成繊維に比べて強くて軽く、ナイロンを超える伸縮性もあるという夢の新素材です。もう1人は、木と水を使わず、世界中どこでも大量に採れる石灰石から紙を作るTBMの山﨑敦義氏でした。

2人は「環境問題の解決に貢献したい」などと熱い思いで開発や資金繰りに取り組んでいました。そんな熱意に共感した世界の研究者が関山氏の元に集まる一方、山﨑氏の会社には大企業出身のベテラン技術者たちが「新しい技術を実現させよう」と協力していました。また、山崎氏は中卒で、関山氏は幼稚舎から慶応と対照的な学歴にもかかわらず、2人には意外な共通点がありました。受験をしなかったため人生について深く考え、それが起業につながったというのです。

技術開発だけでなく、2人の生き方にも焦点をあてたことで、素材開発という身近に感じにくいテーマに視聴者が共感してもらえたのではないかと思っています。

番組名 「 野生のいのち 死の連鎖 」
●放送局:北海道テレビ放送株式会社    ●放送日:2016年7月13日(24分)

番組 写真

ワシにまったく興味がなかったディレクター。死骸や、翼を失った個体をつぎつぎに目にして、胸ふさがれる思いだった。「これはただごとではない」と感じた。

温暖化が進み、海や湖で思うようにエサがとれなくなった「海鳥」は内陸へと移動していった。ワシが群がったのは列車にはねられたエゾシカだった。列車が近づくと、満腹の重いからだで低空飛行。ワシも逃げきれなかった。線路には野生動物の死の連鎖があった。

どうすればワシの事故が防げるのか提言したかった。またエゾシカの事故も傍観したくなかった。そもそもエゾシカはなぜこれほどまでに線路周辺を行き来しているのか。シカが移動するエリアに線路があるものだと思っていた。しかし、そうではなかった。シカの目的は線路そのものだった。

事故防止のヒントは、別の野鳥にもあった。タンチョウだ。かつて釧路湿原の周辺では、線路の近くにタンチョウが巣をつくり、列車事故が相次いでいた。そこで営巣地の周辺では列車は徐行運転することになった。

さまざまな視点で、いのちを守る手だてを探った。提言は散漫であり、結論には至っていない。しかし、こうした問題提起が野生動物保護への一歩につながると信じている。

■ 放送期間/2015年9月1日~2016年8月31日 ■ 応募放送局/13局 ■ 応募番組数/15番組

入賞番組の一般公開

入賞番組は、財団法人放送番組センターが運営する、放送番組専門の公開施設「放送ライブラリー」において、 一般に無料で公開されています。

放送番組専門の公開施設「放送ライブラリー」のご案内
    ●場  所:横浜情報文化センター 8F
神奈川県横浜市中区日本大通11 TEL.045-222-2828
    ●交通アクセス:みなとみらい線 「日本大通り駅」 3番出口(情報文化センター口)直結
JR根岸線・横浜市営地下鉄 「関内駅」 徒歩10分
    ●開館時間:10時~17時 (視聴受付は、閉館30分前まで)
    ●休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は、次の平日)、年末年始

財団法人番組放送センターの「放送ライブラリー」は、放送法に基づく、わが国唯一の放送番組専門のアーカイブ施設であり、 NHKと民放のテレビ、ラジオ番組とCMを公開しています。 詳細は、ホームページ http://www.bpcj.or.jp/ をご参照ください。