研究奨励賞 2015年受賞者

●研究課題
「インプラント医療通信における大容量画像伝送に関する研究」

安在 写真

安在 大祐
(名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻 助教 1983年生)

研究概要

近年、無線通信機能を持つインプラント型の医療機器による高度医療の実現が非常に注目を集めている。無線インプラント医療機器の最も実用化が進んでいるカプセル内視鏡では、撮影した消化器内部の動画像データ伝送においてデータ速度は数百kbpsと大容量伝送方式は確立されておらず、数Mbps以上を実現するインプラント無線通信技術の確立は解決すべき急務な課題となっている。

安在大祐氏は本課題解決に対し3.4 - 4.8 GHzのUWB(Ultra WideBand)に着目し、インプラント通信で実用化されていなかった高周波数帯による高速化技術を確立した。安在氏は UWB帯のインプラント通信で問題となる人体によって生じる無線信号減衰に対しては変調方式や送受信アンテナの最適化により対策を行い、インプラント機器側に複数搭載可能な超小型アンテナを開発することでMIMO(Multiple-Input Multiple-Output) 技術をインプラント通信に適用し、従来技術から大きく伝送速度を向上させることに成功した。

UWBインプラント通信の試作システムを用いた生体(豚)によるインプラント伝送実験では、インプラント無線通信の大容量化の達成を実証し、今後のインプラント医療通信の発展に大きく寄与した。