財団の概要
アクセス 事業内容 財団の沿革 財団設立の趣旨理事長挨拶
理事長:末松安晴
(すえまつ やすはる)
プロフィール
1932年岐阜県中津川市生まれ
東京工業大学大学院修了
東京工業大学 学長(1988年~1993年)
同栄誉教授(2011年以降)
IEEE J.M.Eメダル
日本国際賞など受賞
文化功労者
文化勲章受章
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高柳健次郎財団は、電子科学技術の振興のために、1984年に、世界で初めて電子映像表示成功された故高柳健次郎氏が初代理事長となり、公益財団高柳記念電子科学技術振興財団として設立されました。同年に試験研究法人の許可を受け、2010年に公益財団法人に移行し、2013年に現在の名称となりました。この間、理事長は二代高柳 俊氏を経て、2010年からは末松安晴が就任しております。
さて、高柳健次郎財団の事業は、「電子科学技術およびその応用に関して優れた研究業績のあった者に対する表彰」、「電子科学技術およびその応用に関する研究助成」、そして「国内の放送局でテレビ放映された科学放送番組の表彰」などであります。
高柳健次郎賞と高柳健次郎賞業績賞は一般に公募し、電子科学技術に関する優れた研究により、わが国のこの分野の振興並びに産業の発展に貢献された方に報いるために、高柳健次郎賞金メダルを、そして第一線の研究者に高柳健次郎業績賞を、それぞれ選考委員会の協力の下に厳正に選んで贈呈しております。
研究奨励賞は、ブラウン管による電子映像表示を世界で初めて成功してテレビジョンの先駆的研究を達成した故高柳健次郎氏が、若い頃に研究費に苦労されたご体験を踏まえて、将来の発展が期待される独創的な研究に取組む若い研究者を顕彰し助成するために行われています。選考は、まず大学に35才以下の研究者の推薦を依頼して審査し、研究費付きの研究奨励賞を交付しています。
さらに、科学放送高柳賞については、科学技術の振興と理解に役立つ優れた科学放送番組を奨励するために、放送局からの応募にもとづいて優れた番組の中から、審査委員会の協力の下に厳選して、最優秀賞ならびに優秀賞を贈呈しております。
なお、高柳健次郎氏の研究関連資料は、静岡大学に設置されている高柳記念未来技術創造館に寄贈して、テレビジョン技術の歴史資料と一緒に一括展示・管理されています。またフォーラムについては諸般の事情から一時休んでおります。
故高柳健次郎氏が1926年12月25日に世界で初めてブラウン管による電子映像表示に成功してからテレビジョンの発展は著しく、他方ではネットによる発信も進展し、90年近く経過した現在、電子科学技術は世界の隅々まで浸透し、一層の発展が期待されております。当財団は、電子科学技術の振興を図って、豊かな社会の創造に向けてささやかながら活動を続けて、寄与して行く所存で御座います。今後とも、皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げます。
財団設立の趣旨
本財団は、故高柳健次郎先生の私財を基金として1984年10月に設立されました。
先生はかねてから、特に21世紀に向けてわが国の産業が長期的に発展し、且つ科学技術の先進国として世界をリードして行くためには、わが国独自の技術を開発し、 これを広い分野に多角的に応用して行く必要を痛感されていました。
文化勲章の授章に際して、「決して私一人の力で成しえたことではありません」と謙虚に述べ、「初期の研究過程において、研究費の不足に困ったとき助けられた有難さを今も忘れたことはない」と感謝の気持ちを表している。そして、これまでに多くの方々から受けたご恩に報い、併せてわが国の電子科学技術の振興に些かなりとも貢献できればと念願し、財団を設立されました。
1984年10月31日 | 財団法人高柳記念電子科学技術振興財団 設立 内閣総理大臣・国務大臣科学技術庁長官より、民法第34条の規定に基づく公益法人として認可 理事長 高柳健次郎 選考委員長 猪瀬 博 |
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1985年 3月23日 | 第1回1984年度「研究助成」の授与(筑波科学万博会場にて) | ||
1986年 1月20日 | 第1回1985年度「高柳記念賞」の授与(日本工業倶楽部にて) 科学放送振興協会(理事長 高柳健次郎)に援助 同協会主催の第16回科学放送振興賞に「高柳賞」を新設し授与 高柳健次郎著「テレビ事始め」出版記念パーティ |
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1987年 1月20日 | 第1回1986年度「高柳記念奨励賞」の授与(私学会館にて) 第1回「未来技術予測シンポジウム」 実行委員長 猪瀬 博 |
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1990年 7月23日 9月17日 |
理事長 高柳健次郎 逝去(享年91歳) 理事長 高柳 俊 就任 |
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1996年 1月26日 5月28日 |
第10回「未来技術予測シンポジウム」 第1回「未来技術フォーラム」(アルカディア市ヶ谷にて) |
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1997年 1月20日 | 第28回「科学放送高柳記念賞」の授与 科学放送振興協会より移管 審査委員長 濱田隆士 就任 |
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2001年 1月11日 | 選考委員長 末松安晴 就任 | ||
2006年 9月11日 | 電子映像表示の実現80周年記念 国際フォーラム「映像インターフェースの未来へ」(アルカディア市ヶ谷にて) | ||
2010年 4月 1日 | 公益財団法人高柳記念電子科学技術振興財団として法人登記 公益法人認定法第44条の規定に基づく公益財団法人に認定 |
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5月20日 | 理事長 末松安晴 就任 / 会長 高柳 俊 就任 選考委員長 羽鳥光俊 就任 |
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2011年 4月 1日 5月19日 |
審査委員長 餌取章男 就任 公益財団法人高柳記念財団に名称変更登記 |
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2013年 6月 5日 | 公益財団法人高柳健次郎財団に名称変更登記 高柳記念賞を「高柳健次郎賞」に名称変更 科学放送高柳記念賞を「科学放送高柳健次郎賞」に名称変更 |
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9月20日 | 高柳健次郎賞の副賞・賞金を「記念メダル(18K)」に変更 | ||
11月11日 | 高柳健次郎奨励賞を「高柳健次郎業績賞」に名称変更 研究助成を「研究奨励賞」に名称変更 |
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2014年 3月 3日 | 科学放送高柳健次郎賞を「科学放送高柳賞」に名称変更 | ||
2015年11月 2日 11月 3日 |
ホームページ公開 末松安晴 理事長が文化勲章を受章 |
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2016年 1月20日 | 電子映像表示の実現90周年記念 特別講演(贈呈式と併行開催 アルカディア市ヶ谷) | ||
2017年12月13日 |
会長 高柳俊 逝去(享年89歳) |
当法人は、電子科学技術に関する独創的な研究開発に対し研究助成を行い、また優れた研究業績者を表彰することにより、わが国の科学技術の振興に寄与し、豊かな社会の創造に貢献することを目的としています。 その目的を達成するため、下記の事業を行っています。
1. 高柳健次郎賞の表彰-- 詳細
高柳健次郎賞 1件:表彰盾並びに記念のメダルを贈呈
高柳健次郎業績賞 2件:表彰盾並びに副賞として賞金を贈呈
2. 研究奨励賞の表彰-- 詳細
研究奨励賞 3名~5名:表彰盾並びに副賞として研究助成金を贈呈
3. 科学放送高柳賞の表彰-- 詳細
最優秀賞 1件:表彰盾を贈呈
優秀賞 2件:表彰盾を贈呈
4. 未来技術フォーラムの開催
電子科学技術の分野で、次世代の発展に寄与する最先端の技術や話題をテーマに、開催しています。
ただし、本年度は休止いたします。
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